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湯崎夫沙子さんは、イタリア・ミラノを拠点に活躍されている日本人のアニメーション作家です。粘土を素材に、カラフルな色彩
感覚(「イタリア的」とは川本喜八郎さんの弁)とイマジネーションに溢れたメタモルフォーゼで観る者すべてを夢見心地にさせてくれるステキな作品をもう40年も作り続けています。
イタリアでは子どもから大人までみんな知っている人気者の湯崎さんですが(彼女はノッポさんよろしく子ども番組にご出演されているのです)、しかし、故郷の日本では、これまでどちらかというとあまり馴染みのない作家でした。フジテレビの『ひらけ!ポンキッキ』やNHKの『タルピー』、『ナッチョとポム』など、いくつかの子ども番組で作品が流れることはありましたが、メディアなどできちんと紹介される機会はほとんどなく(※注)、その全貌を把握するのが非常に困難な作家、言ってしまえば謎の多い作家だったのです。
ところが、やや状況が変わってきたのが2003年の連句アニメーション『冬の日』への参加。そして2004年の暮れ、『イタリアアニメーション映画祭』(東京都写
真美術館)に合わせて発行された本『イタリア アニメーションの世界』(プチグラパブリッシング)で小柳帝さんがインタビューに成功、さらにご本人経由でいくつかの過去作品を観ることもでき、そして極めつけ、2005年にNHKで特集番組「遠くにありてニッポン人スペシャル 粘土アニメに夢をのせて 〜ミラノ 湯崎夫沙子〜」なんてものまでが放送され、ようやくそのユニークな作家性を身近に感じることができるようになってきました。
そして、なんと!ついに湯崎夫沙子さんの講演会が、ここ東京で行われることになったのです!もちろんぼくも万難を排して行ってまいりましたあ!
会場は中野サンプラザの研修室(そういう場所があるのです)。主催は知育玩具でお馴染みの吉祥寺のNIKI
TIKI さん、司会進行は小柳帝さんです。会場は老若男女様々な人たちでほぼ満席状態でした。湯崎さんって一体どんな人なんだろう?と、もうドキドキしながら待ち構えていたのですが、実際お目にかかった湯崎さんは、作品やインタビューなどで思い描いていたイメージそのまま、いや、それ以上にとことん陽気でパワフルで、生命の塊のような、まるで地中海に燦々と降り注ぐ太陽のような、とてもステキな方でした。湯崎さんの登場で会場は一気に湯崎ワールド一色に染まり、そして本当によくしゃべられる!最初はフランス狙いだった政府給付留学が不合格でイタリアへ路線変更してあっさり合格しちゃった話、彫刻ができるということで頼まれて成り行きでクレイ・アニメーションを始めた話、イタリア国営放送RAIのCM「Carosello(カロゼッロ)」のこと、わたしは言葉で理解させる作品は作ったことがない、作品と向き合うときはイタリアも日本も関係ない、と言い切る清々しい姿勢、とにかくあっけらかんと話される内容がどれもメチャメチャ面
白く、こちらまで湯崎さんのパワーを分けてもらったような、そしてその作品の秘密に触れることができた、アッという間の2時間でした。ずっと観たいなあ、と思っていた作品『Ama
Gli Animali(愛する動物)』(`83年)を観ることができたのも個人的には大収穫(やはり死ぬ
ほどカワイカッタです!)。講演後、サイン攻めに合う湯崎さん、ぼくたちも今の感激をしどろもどろに伝えて、例によってちゃっかりサインをいただき、さらに(帰られるところを無理矢理お引き止めして)パチリとお写
真まで撮らせていただき、ウハウハホクホク(ありがとうございました!)。大満足の講演会でした。ここ日本でも湯崎さんのステキな作品が普通
に観られる日がくることを切に願いつつ、中野を後にしました。
(ホ)
※1993年の「第8回
板橋国際アニメーション フェスティバル」の中で
「イタリア特集」として 湯崎夫沙子さんの作品がいくつか紹介されています。
ちなみにこのフェスティバルのディレクターは木下小夜子さんです。
※кис-кис・inkpot
は、この日ひどい頭痛だったが、無理をしてイベントに参加。
しかし、イベント終了後、頭痛は消えていた!
まさに湯崎さんのパワーをもらったとしかいえません!
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